YinYang Blog

ヨガウェアブランドYinYangの公式ブログ。バリと京都の現場から、ヨガとヨガウェアにまつわる最新情報をお届けします。
<スタッフの藍染挑戦日記 vol10>草木染めの模様作り・その1

<今週の蓼藍の様子 - 密度、高っ!!>

 

 

 


こんにちは、ムシです。

月火と真夏日になったかと思いきや、水曜日から雨が降り始め、しとしとと穏やかな朝を迎えた京都です。

5月も残すところあと7日ほど。

6月になるとあちらこちらで国際ヨガデーにちなんだイベントが開催されるのが楽しみです。

ちょいと宣伝になりますが、Yin Yangは6/18(日)に開催される国際ヨガDAY 関西2017 in京都YOGA MUDRA京都の2つのイベントに参加させてもらいます。

ぜひ遊びに来てくださいね。







今週の蓼藍は高さもさることながら、横に広がる勢いを感じる成長っぷり。

密度が高くなったせいか、小さな虫が集まってくるようになりました。

これは葉を食べるためではなくて雨風をしのいで身を守るためにいるだけなので共存できそうです。

でも夕方に水やりをするとウワァァっと飛び出してくるのだけはちょっとビビります〜。



ちなみに「蓼食う虫も好きずき」の蓼(タデ)と蓼藍(タデアイ)は同じタデ科イヌタデ属ではあるものの、別の植物とのことです。

蓼にはインディゴの色素は含まれないため、原っぱにはえている蓼では染色できないのです。残念!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<杏と杉で染めたアイテムのご紹介・その1>

 

 

 


前回赤色の染液を作ったのち、染め上がった作品をご紹介します。

こちらは大判の綿麻生地です。

ストールとして使ってもよし、夏場に部屋の間仕切りとして暖簾にも良さそう。

麻のざっくりとした風合い・さらっとした肌触りが嬉しい。







赤色の部分がミョウバン媒染、黒っぽくなっている部分が鉄媒染したところ。

白抜きのところは染めていない部分になります。

複雑そうに見える模様なのですけれど実は意外に簡単です。








ところどころを括り、杉の染液にチャプン!

そのあと一度解いて、また違う箇所をくくって杉の染液に漬けたあと鉄媒染します。

"草木染めは一点一点がオリジナル"の極みのようなこの技法、どんな模様になるかは広げてからのお楽しみ。

鉄がちょこっと飛んでようが、色むらがあろうが可愛い我が子です♪







杉の色見本はこちら。

麻生地はストール同様に染まっていますが、季節柄かシルクはあまり染まっていません。

媒染剤の色の方がわかるくらいで残念。

銅媒染の銅は赤銅ではなくて青銅ですので青みが見て取れますし、鉄はやっぱり黒いですね。それはそれであまり見る機会がないし、面白いかもしれませんね。



杉は冬場の方が赤みも強く出るそうで、シルクにもしっかり染色したところが見たいですし、寒い時期に再チャレンジしたいと思います。

次回は模様作り・その2をご紹介します。

それではまた来週!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スタッフ日記 11:46 comments(0)
<スタッフの藍染挑戦日記 vol9>新たな色のバリエーションへ

 

 

 

<今週の蓼藍の様子 - >

 

こんにちは、ムシです。

 

 

快晴の京都はそぞろ歩きをする人で溢れています。

 

 

Yin Yang事務所のお隣にあるスマート珈琲さんは連日盛況で外まで列が並んでいます。

 

 

給仕してくれるウェイトレスさんのレトロな佇まいがどこか懐かしい素敵なお店で長居したくなるのもうなずけます。

 

 

本日の蓼藍は先週から比べて5cm近く伸びました。

 

 

先日の雨で茎が折れないかヒヤヒヤしましたけれど、どれも枯れることなく成長しています。

 

 

植物の柔軟性・適応力ってすごいですね!

 

 

 

 

 

 

 

<染材の紹介-杏と杉>

 

 

さてさて、今回の草木染めは先週お知らせした通り杏と杉をお届けします。

 

 

杏(左)と杉(右)をまずお見せしますとこんな葉っぱです。

 

 

バラ科の杏はオレンジ色の実のイメージはあっても(お酒の瓶に描いてるからかな)、枝葉がどんなものか見る機会ってあまりありませんよね。

 

 

軸が紫がかって綺麗なゼージグリーンの葉がたくさん茂っています。

 

 

実家にある杏は甘くなかったので調べてみると、果実を食すタイプは欧州で品種改良されたものとのこと。アジアの品種は酸味が強い→アルコールに漬けるには適合する、、、のかな。

 

 

話がずれましたね、すいません。

 

 

 

 

 

ヒノキ科の杉も葉っぱよりも花粉がブワーっと広がっているあのイメージが強いですよね。

 

 

針葉樹ですのでチクチクしています。

 

 

日本では古来より杉皮葺と言われる樹皮を薄く剥がしたものが神社や茶室の屋根に施されるなど、防水と調湿作用に優れた建材として利用されてきました。

 

 

また樹皮を利用した染めが行われていたそうです。防虫効果を持ち、さらに綺麗な色が出るとなると二度美味しいですよね〜。

 

 

色の出方としてはもしかすると樹皮が一番良いのかもしれませんが、剪定された小枝でも十分に染まります。

 

 

 

 

 

 

 

<今回は黄色じゃないぞ!>

 

 

 

 

 

ではいざ色の抽出をば。

 

 

いつものようにお鍋でグツグツ煮ること1時間。。。

 

 

見た感じ、またも黄色の予感、玉ねぎの皮・月桂樹に次ぐ黄色バリエーションに広がりか!?

 

 

と、思わせておいて〜、ここでアルカリ剤を少しだけ加えます。

 

 

こちらが杏の染液の色の変化。

 

 

季節柄か、あまり赤みが強くなかったとのことですが、変化は十分に見て取れます。

 

 

こちらが杉の染液の色の変化。

 

 

もともとの色は薄い黄色です。

 

 

どちらの染液もアルカリ剤を入れてから、勢いよくバケツで鍋を入れかる作業を繰り返して酸化を促します。 すると見事な赤色の染液が出来上がりました。

 

 

草木染めでは媒染剤の他にこのような助剤を用いて色の変化を促すものもあります。

 

 

アルカリとは逆の酸性にすることで発色させるものも。

 

 

前回のお話に出てきた大島紬に利用される車輪梅(シャリンバイ)や、同じバラ科の枇杷(今が旬で美味しいですよね)もアルカリに反応させると赤みが強く出るとのこと。

 

 

是非試してみたい染材です。

 

 

 

 

 

次回は染め模様の出し方についてのお話となります。

 

 

それではまた来週!素敵な週末をお過ごしください。

 

 

 

 

スタッフ日記 10:33 comments(0)
<スタッフの藍染挑戦日記 vol8>ここまでの草木染めの色まとめ

<今週の蓼藍の様子 - もりもり!見違えるほどの成長>

 


こんにちは、ムシです。

ゴールデンウィークが開けて気がつけばもう金曜日。

流れについていけてない感満載の1週間でしたがみなさまいかがお過ごしでしたでしょうか。

蓼藍は何度か雨の日があったおかげで、見違えるほどの成長を遂げました!



双葉から本葉が出て、その後がなかなか大きくならないなと思っていましたけれど、これからが蓼藍の本格的な成長期に入ります。

5月から7月にかけてがとにかく成長著しい時期とのことなので、途中で間引きをして生葉の叩き染めなどをお伝えできる予定です。

布と木槌と用意しなきゃ!・・・普通のご家庭に木槌ってあるんですかねえ

 

 

 

 

<草木染めの色の系統>

 


さて今回は草木染めの色についてまとめておきます。

前回まで玉ねぎの皮、月桂樹とそれぞれのミョウバン媒染、鉄媒染をお伝えしました。

さらに銅媒染の色を加えた色見本とを載せておきます。





このように同じ媒染剤・同じ黄色の色素だとしても、素材によって色の出方も違います。

今回の染めではミョウバンで先媒染したものに、再度染め液に浸したあと鉄または銅を後媒染しています。

ミョウバンと鉄の差は歴然としていますが、ミョウバンと銅を比べると微妙なところ。

特に月桂樹に至ってはあまり反応が見られません。

ちなみに銅の媒染液自体が薄い水色をしているので、その銅の色がついたまんまに見えますね。

今後銅媒染で美しく発色する植物を見つけるのも楽しみにしたいと思います。


なおだいたいどの色素でも鉄にはよく反応するそうです。

ただやはり酸化した鉄を濃度をあげて使うことにより、色味は深く濃くより黒っぽくなりますが、その分繊維はどうしても劣化してしまいます。

そのため染色と薄い鉄媒染を繰り返してより深い色味を求めることになります。

色素の量と結合させる金属の量のバランスがミソというところなのでしょうね。

(とはいえ季節により植物の中の色素の量も変化しますし、煮出した後の出色によってどれくらいの媒染濃度にするのかはやはり経験を積んだ職人レベルの技ですが。)



1300年続いているという奄美大島の大島紬(泥大島)はバラ科の車輪梅(シャリンバイ)を染料に使い、泥で媒染します。

その泥には多くの鉄分を含んでおり、染料に含まれるタンニン酸色素と結合させることで着色されます。

泥で媒染をする方法は世界でも奄美大島でしか行われないそうで、染色と媒染を何十回と繰り返すことで美しい黒色が出るそう。

伝統工芸というとなんとなく敷居が高いイメージを持ちがちですが、それが生み出されるルーツを知ると俄然興味がでてきますね。



来週からは違った種類の素材についてご紹介します。

ひとまず素材だけチラ見せ。





上がバラ科の植物である杏、下が花粉症の方が大変な思いをする杉です。

さてどんな色がでるのかお楽しみに〜!

 

 

 

スタッフ日記 12:45 comments(0)
<スタッフの藍染挑戦日記 vol7>草木染めの色と媒染の関係って?

<今週の蓼藍の様子 - ゴールデンウィークはおやすみ中(ビジュアルの変化ナシ)>

 

 

こんにちは、ムシです。


世の中はゴールデンウィークで京都はどこもかしこも混雑しています。

 

こういう時はおとなしく家の掃除などして過ごしつつ、家の周囲をうろうろしてキバナコスモスの種をまく場所を探すことにしましょう。

 

蓼藍はあんまり変化ナシですので今週はおやすみ。ゆっくり成長を待つ事に。

 

先週追加でプランターに直に蒔いた蓼藍も芽吹いてきており材料の増産に励んています。

 

 

さて話は戻り、キバナコスモスも染めの材料として使うことができる花。

 

綺麗に咲いたらゆっくり鑑賞する間もなくお花を摘んじゃいますけれど、ともかく種を蒔かねば始まりません。

 

 

蓼藍に引き続き、栽培ミッションスタートです!!

 

こうやって宣言しないとものぐさな私は実行しないのであえて追い込んでいるだけなのですけどね。

 

盛夏に蓼藍をせっせと収穫し、秋になったらキバナコスモスの花を収穫し、原っぱに行ったらカルカヤを刈りとる、、もはやなんの植物を見ても花の美しさを愛でるより「何色に染まるのか」目線でしか見られなくなってきました。

 

花から染液をとるもの、枝葉からとるもの、根からとるものなど植物によって様々。

 

例えば桜の場合は花ではなく、花が咲く前の枝から染液を作ると綺麗なピンクになるそうです。

 

花が咲くということは植物にとってはすごいエネルギーの消費ですし、その直前が成分的には一番の旬になるのかなんて、やっぱり見頃の花よりも団子な感覚になってしまいます。

 

<後媒染による色の変化>

 

先週基本的な染めが完了し、玉ねぎの皮のイエローストールは仕上がりました。

 

これとは別に下地処理と先媒染を施した麻生地2種類を染めていきます。

 

 

やっぱりまあ、タライ画像になっちゃいますね。

 

こちらは月桂樹の枝葉を煮出した明るい黄色の染液にて染色します。

 

ざっくりとした麻生地に綺麗に色素が入っていきます。

 

何度見ても水の中に溶けていた色素が生地に吸着していく様子は不思議ですね。

 

さて次に行うのが後媒染処理です。今回は媒染剤に鉄を使います。

 

お湯の中に木酢鉄の媒染剤を少量溶かし、染め上げた麻生地を入れてよく撹拌します。

 

 

 

上段写真の右側が媒染液に入れた直後、左側がしばらく経ってからの色合いです。

 

鉄媒染では黒っぽく色素が変化し黄色かったものがグレーになっていきました。

 

途中まではグリーンがかった色味が、ある瞬間にグレーに変わっていくのが面白く、また黒かったお湯の色が布についている色素に吸い寄せられて澄んでいく様子に目が離せません。

 

まさに化学反応!という感じです。

 

下段写真のように、媒染の度合いによってもグレーのトーンが様々で、またこれが見る人の目によって映る色が異なるかと思うと興味は増すばかりです。

(下段左下隅っこの黄色が鉄媒染をする前の色です。)

 

 

もう1種類の麻生地は2色の染分けをしました。

 

右側が月桂樹、左側が玉ねぎの皮の染液を使ったものにそれぞれ半分を鉄媒染しています。

 

同じ媒染でも植物によって色の出方が違いますし、顕著に反応するもの、あまり変わらないものなどいろいろですが、概ね濃い色目を求める時には鉄媒染が向いていそうです。

 

また、同じ媒染剤を使っても先媒染と後媒染では違う色の発色となります。

 

冒頭に戻りますが、もはや何の植物を見ても(はては木についた苔を見ても)何色になるのかばかり考えてしまいますね。

 

媒染に使う金属との組み合わせも考え始めたら、天然の色の奥深さに改めて無限の可能性を感じます。

 

 

なお草木染めに使う媒染溶液(金属を溶かした水)は溶け込んでいる金属はほとんどが色素と結合して生地に移っています。

 

家庭で少し染める程度であれば使用済みの液を排水に流しても問題ないそう。

 

バリではもともと自然由来の金属成分で媒染を行っていますが大量の染めを行いますので、独自の浄化システムを採用し環境に影響が出ないように配慮されています。

 

浄化処理を行った水は美しいビオトープを育んでいます。

 

スタッフ日記 10:34 comments(0)
<スタッフの藍染挑戦日記 vol6>じわ〜っと、でも確実に成長

こんにちは、ムシです。

 

一雨降るごとに庭の木がぐんぐんと伸びて、春の新芽の状態から青々とした緑へと変わってきました。

 

 

プランターの蓼藍は一回り大きくなり茎の部分が紫色に。

 

まだひょろっとしているものの、雨粒にも負けない強さを持ち始めています。

 

自然の大きなサイクルの中においてはゆったりとした流れ、性急な流れ、様々ありますが、蓼藍のせっかちなほどの成長の早さに後押 しされつつ、ともに変化することを楽しんでいきたいと思います。

 

 

 

<媒染とはなんぞや>

 

先週のお話の中で基本的な草木染めの手順として[下地処理] → [先媒染] → [染色] →  [後媒染] という4つの工程があるということをお伝えしていました。

 

今回はミョウバンを用いた先媒染を行います。

 

 

さて実際の作業はというと、ミョウバン( 硫酸カリウムアルミニウム) を溶かした水に生地を入れて漬け込みます。

 

満遍なく行き渡るようにたまに混ぜ混ぜ。時間おおよそ30分。

 

ざっと水洗いして媒染作業完了です。

 

あれ?思いの外簡単?

 

ただこの作業、 適当にやっちゃうと染めムラの原因になりますからとても大切なの です。

 

糸の奥の奥まで行き渡るようにしっかりと染み込ませます。

 

 

 

媒染とは植物の色素に金属イオンを化学反応させ、 色素の発色を促し不水溶性に変化させ固着させることを言います。

 

簡単に言うとタンパク質に色素がくっついても薄く色づく程度で洗ったら落ちちゃうのが、媒染をすることで綺麗な色になり、 タンパク質と色素をガッチリと結びつけ落ちにくくするということ

 

媒染に使用する金属としてはアルミニウムや鉄、銅の他、チタンや錫があります。

(理系の人ならおなじみの元素たち、 私はあんまり仲良くできませんでしたが…)

 

媒染する金属により植物の色素も発色が変わります。

 

なおYin YangのBaliラインのオールナチュラルな草木染めでは媒染剤として金属をたくさん含んだ木を燃やした灰や、 石灰岩を溶かした液を使っています。

 

ただ昨今の日本では庭で何かを燃やすと通報されますので、 なかなかそこまでするのは難しいですよね。

 

染料店で売っている液化された媒染剤やスーパーで市販されている焼きミョウバンを使うこともできますのでご安心ください。

 

 

<いよいよ染め!玉ねぎの皮の実力>

 

先媒染も完了し、いよいよ染液に投入!

 

まずは玉ねぎの皮の液に漬けていきます。

 

 

左が染液に生地を入れた直後、右がしばらく経ってからです。

 

液中の黄色の色素が生地に付着していき、 どんどん水の色が薄く透明に近づいていきます。

 

濃い色にしたければ濃度の高い玉ねぎの皮染液をタライに追加すればある程度まではそのまま濃くなっていきますが、 より濃い色目を求める場合は媒染と染めを繰り返して行くことにな ります。

 

 

好みの色に染めあがったら最後にまた水洗いをして出来上がり。

 

ストールについては後媒染はなしでこれにて完了となります。

 

しばらく干して生乾きのうちにアイロンをあてて生地を整えます。

 

どうでしょうか、思ったよりも簡単でしたか?

 

やってみた感想としては、とにかく体力がいるということ、

 

また自然の色味なので出たとこ勝負!であるということ、

 

色素を抽出する材料をこれでもかと贅沢に使わないと美しい色に仕上がらないこと、

 

ここぞという色を自分でタイミングを図るので同じものを作るのが難しいこと、などです。

 

Baliラインのあの濃い色目まで染めようと思うと何回媒染と染めを繰り返さないといけないのかと想像すると、 バリの自然の恩恵と職人さんたちの技術の賜物だと改めて感謝の気 持ちが湧いてきます。

 

 

…なんだか今回の写真、タライばっかりですね。

 

次回は後媒染についてのお話になります。

スタッフ日記 13:21 comments(0)
<スタッフの藍染挑戦日記>「草木染め」という呼び方。

<今週の蓼藍の様子 - 外の空気を満喫中>

 

こんにちは、ムシです。

 

今週の蓼藍は現状維持。地上の成長と言うよりは、 地下で根をはるのに忙しそうです。

 

今まで家の中でいわゆる温室育ちだったのが外のプランターにお引 越ししたので、環境の変化になれる期間というところでしょうか。

 

月曜日は初めて雨にさらされた蓼藍は少し寝そべり気味でまだまだ もやしっ子です。

 

来週は茎もしっかり太くなるといいな。

 

何か元気な植物をということで、 今回の染めに使う月桂樹の小枝を載せますね。

 

雨上がりの朝に収穫されたばかりの枝は少し濡れて光っていてとて も綺麗でした。

 

 

<草木染めという呼び方の由来>

 

前回のお話で天然染料と化学染料の歴史について軽く触れてみまし た。

 

今回は天然染料の中でも植物を用いた草木染めという呼び名につい てのお話を少し。

 

日本において"草木染め" と言う言葉が使われ始めたのは実はそんなに昔のことではなく、 昭和になってからのことです。

 

明治時代より化学染料が飛躍的に普及することで、 もともとあった天然染料による染めは衰退していきます。

 

何せ少量で染まり、安定した発色が可能で、退色がしにくく、 コストの安い化学染料は短期間でより多く生産できますから、 これは時代の流れとして当然なのでしょう。

 

大正から昭和初期にかけて盛んになった民藝運動の中で、 作家であり染織家の山崎斌(やまざきあきら) さんが化学染料の染めと区別し、 植物を用いた染めということを表現する言葉として"草木染め( 草木染)"という呼称をつけたそうです。

 

"草木染め”という言葉は登録商標として登録されていましたが、 息子の山崎青樹(やまざきせいじゅ) さんの代になり商標権を放棄され、 広く誰もが使える言葉となりました。

 

草木染めと呼べることは、山崎斌さん・ 山崎青樹さん親子の草木染めの復活や普及に対する思いの深さ・ それを愛好する人への配慮に他ならないということです。

 

また民藝運動というと柳宗理さんのお父さんの柳宗悦さんを中心と した日常使いの道具の用の美を再認知し、 手仕事の素晴らしさを伝える活動ですが、 改めて人の手が紡ぎだすものの温かみや自然の美しさを表現したも のがじわじわと広がるタイミングなのかもしれません。

 

 

<教えを請う喜びについて考えてみます>

 

先週にちょこっとご紹介した通り、 あたらめて草木染めをしっかりと学ぶために教室に通うことにしま した。

 

草木染めに関する知識とともに手を動かすことで体にインプットし ていくべくいざスタート。

 

いやはや学生時代と違い、先生から学ぶという経験の新鮮なこと!

 

勉強したことがどこに繋がっていくのかが見えていたらもっとちゃ んと頑張ったのにな、と大人になって久しい今になると( 多くの人が結構な確率で)思いますよね。

 

何はともあれ必要としている知識が得られる喜びは想像以上です。

 

日頃たくさんの情報の中にいますが、 その中から自分にとって必要なものを選ぶというのは意識しないと なかなかできないものです。

今まで点だったものが繋がって線になり、 実際のモノにリンクされると、ただの情報が知識となり、 経験を通して財産となっていきます。

おこがましいですけれど、私の目を通して、 読んでくださるみなさんが一緒に草木染めを体験して下されば幸い です。

 

 

<お待たせしました、草木染めスタート!でもまずは下準備から>

 

さて簡単に草木染めの工程をまとめますと、[下地処理] → [先媒染] → [染色] →  [後媒染]という4つに分かれています。

 

草木染めは色素とタンパク質がくっつくことで色を定着させるので すが、 例えば綿なんかは植物繊維のセルロースでできているため色が定着 しづらくそのままでは非常に染まりにくいのです。

 

対してシルクやウールなどと言った動物繊維はタンパク質を主成分 とするため、比較的容易に染めることが可能なのです。

 

ではセルロースに色素を定着させるためにどうするかというと、 セルロースの周りにタンパク質をまとわせる工程を行います。

 

その工程を下地処理と呼びます。

 

Yin Yangのバリラインでは下地処理に豆の煮出し汁のような自然由 来のものを使用していますが、 個人でそこまでの原料を揃えて安定したものを作るのは難しいので 、一般的には染色助剤と呼ばれる薬剤を使用します。

 

今回の染めに使う素材はシルクのストールと麻生地2種類。

 

 

先ほどの話の通り、 シルクはもともとタンパク質を持っているので下地処理は必要あり ません。

 

麻生地2種類を染色助剤を入れたお鍋の中に下地処理をしたいもの を入れてグツグツぐるぐるすること1時間ほど。

 

 

ある程度の温度帯にならないと定着しないので、 お鍋は火にかけた状態です。

 

十分に生地にタンパク質を付着させることができたら、 さっと水洗いをしておきます。

 

すごく地味〜な作業ではありますが、 この工程がないと植物繊維を綺麗に染め上げることができない重要 なものです。

 

下地処理と並行して、染液作りを行います。

 

1つは前回お話に出てきた玉ねぎの皮です。

 

 

大量の玉ねぎの皮を布の袋に入れてお茶パックのようにして煮出し ます。

 

どんどんと色素が出てきて、 オレンジがかった濃い黄色の液が出来上がります。

 

もう1つが月桂樹の葉と枝です。

 

 

こちらも刻んで大きな袋に入れて煮出していきます。

 

先ほどの玉ねぎとは違い、 薄めだけれども発色の良い黄色の液が出来上がりました。

 

ひとまずこれで下準備の完了!

 

次回は染色の様子をお伝えしますね。

スタッフ日記 00:43 comments(0)
<スタッフの藍染挑戦日記>本葉が出ました♪

<今週の蓼藍の様子 - 本葉がでました!>

 

こんにちは、ムシです。

 

蓼藍に本葉が出て根っこもニョキニョキと伸び始めました。

 

 

発芽のための小さなスペースでは少々窮屈そう。

 

大きく育って葉を広げられるようプランターへお引越しです。

 

この小さな芽がやがてあの綺麗な青をうみだすのだからなんとも不思議。

 

植物の生命力はすごいですね。

 

 

さて、蓼藍の成長を待っている間に私も成長をしなければ!

 

ということで改めて草木染めについて学ぶことにしました。

 

百聞は一見にしかず、何事も体感すると今までとは違った角度で見ることができるはず。

 

なんとなくだったものをしっかりとした輪郭でとらえて、知識だけではなく経験として説明できるようにチャレンジしていきたいと思います。

 

<染料の歴史についてごくごく軽く。>

 

19世紀半ばに化学染料がイギリスで発明されるまで、染色は植物や鉱物を用いた天然染料で行われていました。

 

聖徳太子の頃には冠位十二階と言う役職を服の色で現していたというのですから、染色の文化の発展たるやすごい歴史ですね。

 

平安時代には貴族社会の女性は十二単を着て、今の伝統色と呼ばれるような色味は表現されています。

 

古代の人たちは様々な植物や鉱物で試行錯誤した結果、染まりやすいものを特定して行ったのでしょう。

 

ちなみに一番最初に化学染料として発明された色はモーヴ(薄紫)、19世紀終わり頃にはドイツでインディゴ(藍色)が石炭から合成されました。

 

色の再現性、発色の良さ、退色のしにくさというような堅牢度(けんろうど)の高さでいえば化学染料は抜群です。

 

<じゃあ草木染めの良さってなんでしょう。>

 

そもそも草木染めといっても、前回のお話のように藍染の原料となるものも複数あり、ほとんどの植物は何らかの色素を持っています。

 

また同じ植物であっても季節や環境により色の出方や定着の仕方は異なるため染めるタイミングによって2つとないオリジナルのものが出来上がります。

 

言うなれば全て1点ものなわけです。

 

黄色の色素の中に赤が紛れ込んでいたり、緑が紛れ込んでいたりして、奥行きのある色に染め上がります。

 

そんな自然のものを使っていて同じ色や柄の出し方ができるのはやはり職人技。

 

植物の時期による発色の変化を経験で調節できるってすごいことだと思います。

 

まあ今だったら科学的に分析したら一番色素が活発に反応する時期をある程度は読めるのかもしれませんけれど、自分の五感を研ぎ澄ませてここぞというタイミングで色を決めるというのがまた草木染め独特の面白さ。

 

そのあたり、存分に楽しんでいきたいと思います。

 

具体的な工程は来週からスタートしますので少々お待ちください。

 

<草木染めに使った材料をちょこっと先にご紹介。>

 

今回私がさせてもらったのは玉ねぎの皮と月桂樹を使った染めです。

 

 

 

写真は月桂樹のフレッシュな枝。

 

鮮度が下がると色味に影響するので採りたての枝を惜しげも無く使わせてもらいます。

 

葉っぱや枝を刻んで鍋に投入!

 

玉ねぎの皮は残念ながら写真を撮りそびれました。

 

お見せできないのが残念なほどの山のような玉ねぎの皮。

 

今の季節、新玉ねぎが美味しいですけれど、草木染めで使うには向いておりませんのであえて常時売られている茶色い玉ねぎを今後は購入する予定です。

 

が、染めに使うには大量の皮がいるわけで、一体何玉食べたらハンカチ1枚染められるのやら、、、血液がサラサラになる方が早いでしょうね。健康維持できるなら一石二鳥かな。

 

ちなみにバリの染工場さんは自家農園で染料となる木を栽培し、木が元気にいられるような分量を刈り取り、また新たな苗を植えて育てています。

 

 

自然のサイクルに逆らわず無理のない範囲のものづくりの信念がある素敵な方たちと一緒にお仕事をさせてもらえることがとてもありがたいです。

スタッフ日記 10:28 comments(0)
<スタッフの藍染挑戦日記>藍って食べられるの?!

こんにちは、ムシです。

2週間目の蓼藍は他のポットも見事に芽吹き、美味しそうなスプラウト状に。

 

 

調べていくと藍は食べられる植物で、徳島では「藍食」文化があるそうです。

 

とはいえずいぶん昔の話で、最近では高齢の方や藍の職人さんの間でも知らない人が多いとのこと。

 

蓼藍には抗酸化物質、抗菌物質が含まれていて、抗酸化力でいうとブルーベリーよりも豊富、、、間引いたらちょっと食べてみようかな。

 

事務所で「青いプリン作ってみようかな?」と言ったら気持ち悪!との声多数だったので、夏頃にゼリーにできたらまたご報告します。

 

びっくりするほど美味しかったらいいなあと夢見つつ葉っぱがたくさんになるのを待ってておきます。

 

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さて、藍染に使う植物は蓼藍以外にもあり、地域によって異なってきます。

 

日本でも沖縄の藍染や蓼藍ではなくリュウキュウアイという植物を使っています。

 

 

ヨーロッパではウォードやタイセイというアブラナ科の二年草、インドなど東南アジアではマメ科のコマツナギ属の低木です。

 

コマツナギは日本でも広く自生していて、比較的よく見られる木です。

 

木というと桜みたいながっしりとしたイメージを持ちますが、コマツナギはは萩と同様に蔓が伸びた草に見えがち。

 

初夏から盛夏のピンクや白、紫の花が咲く頃に河原などにいくと見つかると思います。

 

ただコマツナギは多くの種類があるとのことで、日本で自生している物はインディゴの色素を含んでいないそう。

 

インドアイ(Indigofera suffruticosa)とタイワンコマツナギ(Indigofera tinctoria)という品種が染料として使われるとのことで、蓼藍以外の生葉染めの可能性に期待した私としてはちょっと残念。

 

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Yin YangのBaliラインのインディゴ色はコマツナギ属の一種を使って染めています。

 

Yin Yang Baliのゆーやんが持っている葉の手前の明るい緑がコマツナギ。結構背が高いですね。

 

ちなみに手に持っているのはマンゴーの葉っぱでマスタード色の材料です。

 

インディゴ色はコマツナギ、マスタード色はマンゴーの葉とくるとお分かりになるでしょうか、そうです混色の原理からいってグリーン色はこの2つの色素をブレンドして作られています。

 

ピンク色は蘇芳とマンゴーの葉、、、とまあ奥深いですね。

 

草木染め工場さんの受け継がれてきた色素の抽出方法と混色、染めの技があってYin Yangのウェアたちは美しい自然の色を皆様にお届けできています。

 

自然由来なので退色してしまいますが、その変化自体がオリジナルの草木染めウェアの良さなのかもしれません。

 

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調べれば調べるほど面白い草木染め。

 

次回は蓼藍の本葉が出て、広いプランターにお引越しできているかな。

 

その他の草木染めについてもお伝えできればと思います。

スタッフ日記 22:28 comments(0)
<スタッフの藍染挑戦日記>芽が出ました☆

こんにちは、Yin Yangスタッフのムシです。


種まきから1週間、早速気の早い種から芽が出てきました。

 

 

小さな小さな双葉は背丈が3cmほど。葉の大きさはお米粒くらいです。


丈が10cmの頃には広い場所に植え替えを行います。


蓼藍の成長にはたくさんの水と肥料が必要になり、5月の中頃には1日に2回程度水やりをしなくてはいけないそう。


栄養たっぷりに大切に扱うことで葉の緑色が濃くなり、より美しいブルーを出してくれる蓼藍。


手をかけ目をかけ、日ごとの成長を見守りながら丈夫に育ちますように。

 

蓼藍は夏の終わりに1回目の収穫をし、またそこからぐんぐんと葉が成長し再度収穫し、最後に花を咲かせ、種を収穫します。


蓼藍は1年草なので冬になると枯れ、土に還っていきます。


種として越冬し、翌年の春にまた新たな芽を出すというサイクルです。


種は古くなると発芽しにくくなるので収穫できた分は翌年に蒔きます。


稲穂のようにたわわに実る種を想像するに、毎年蒔いた分の何倍かの種が採れるはずで、
庭がだんだん蓼藍用地として使用され、数年後には畑に作付けになる可能性が!!


ということで、Yin Yang産の蓼藍の種をそっと渡された心優しい方は栽培にご協力ください。

 

 

さて、すこしまじめにまとめ。


染料として考えた場合は、夏場は生の葉を使って水色の爽やかな色味を、
年間を通して使いたい場合は葉を乾燥させて保管し煮出して青色に、
保存性とより深みのあるインディゴに染めたい場合は葉を発酵させた蒅(すくも)を使って建染めという感じです。


1つの植物からこんなに様々な染めの方法があるのも藍染ならでは。


ひとくちにインディゴと言っても青みの強いもの、ブラウン調に見えるものなど様々あり、その均一でない色の出方が奥行きのある美しさや情緒を感じられる要素なのだと思います。

 

またほとんどの草木染めには色素を定着させる媒染という工程が必要となりますが、藍染は水や空気に触れることで色素が不溶性に変化するため媒染要らず。


ただどの草木染めについても言えることは、化学染料のように繊維に染み込むわけではなく、繊維の表面に健気にしがみついている状態なので、お水につけっぱなしにすると色素が溶け出していきます。


お洗濯の際には速やかに優しく手洗いし、陰干しでしっかりと乾燥させることでより美しい色合いが長持ちします。

 

次回のレポートでは生い茂る葉の写真がお届けできる予定です。
て、まだ芽が出ただけなんですけどね。
でも双葉を見ただけで俄然やる気はアップしますし、この感動を共有できれば嬉しいです。

 

スタッフ日記 11:30 comments(0)
<スタッフの藍染挑戦日記>種まきました!!

こんにちは、Yin Yangスタッフのムシです。

春分の日も過ぎて、春らしさが日ごとに増していきますね。

桜の季節ももうすぐ、京都の観光シーズンの到来です。

そんな春の心地よさを感じながら、 心は一足早く夏の終わりに向かっています。

 

今日子供と一緒に蓼藍(タデアイ)の種を蒔きました。
蓼藍は藍染の原料となる草花。徳島県の阿波藍が有名で、
ジャパンブルーと言われる深みのある青がとても美しい草木染めで す。

藍染というと藍建てという発酵させた藍を使用した染め技法が有名 ですが(先ほど阿波藍がそうです)、
フレッシュな葉っぱを使った方法もあるそう。

バリの草木染めとはまた違った日本ならではの染めを楽しみたい、

できるならば自分で原料から用意してみたいという思いで今回の蓼 藍栽培となったわけです。

盛夏の頃には葉が茂り、生葉を使った藍染が楽しめるはず!

ということで気が早くも春を飛び越え心は夏の終わりなのでした。

 

蓼藍の種は10日ほどで芽吹くとのこと、 また芽吹きの様子をおしらせします。
生葉の藍染でみずみずしい浅葱色に染め上がる様子までお届けでき るように大切に育てますので

夏の終わりまでどうぞお付き合いください。

 

ちなみに藍は薬草としても知られ、葉や実には解毒作用・消臭・ 防虫作用があるそうです。

日本各地にある草木染めはその地域の風土と密接に関係して発展し ているのでしょうね。

そういった草木染めの智恵も合わせてご紹介できたらと思っていま す。

 

スタッフ日記 18:04 comments(0)
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