YinYang Blog

ヨガウェアブランドYinYangの公式ブログ。バリと京都の現場から、ヨガとヨガウェアにまつわる最新情報をお届けします。

<スタッフの藍染挑戦日記 vol14>チャレンジは突然に。Let’s try ! 蓼藍の葉で叩き染め

 

 

<今週の蓼藍の様子 - 降ったら豪雨、何はともあれ潤い大切。>

 

こんにちは、ムシです。
降りました、雨が。それはもうたっぷりと。
とんでもなく豪雨で葉がダメージを受けるのではと心配しましたけれど、植物の力はすごいです!
さらなる成長を遂げた蓼藍たち。
葉に溜まった水が光を反射してとても綺麗です。

 

 

毎日水やりが必要だとぼやいておりましたが、まだ夏の気温ほどは高くないこの時期になぜだろうとふと考えますに、葉っぱが生い茂ってきたため上からシャワシャワかけても土になかなか染み込まないことが判明。
普段プランターで草花を育てている人には当たり前なのでしょうが、今に至るまで思いつかなかった!なんてこった。
根元にたっぷりと水を与えてあげれば、逆に茂った葉が蒸発を防いで3日に一度くらいで大丈夫でした。
なんでも経験しないとわからないものですねえ。

 

 

<突然ですが、蓼藍の葉で叩き染めにチャレンジ。>

 

蓼藍の葉が茂ってきて、これだけ葉っぱの枚数が増えてくると、1枚や2枚取っても問題なさそう。
とういうことでやってみましょう!叩き染め。

 

 

用意する道具はハンカチ、金槌、ラップの3つ。あとは蓼藍の葉っぱを1枚。
葉っぱそのままの柄になるので、葉っぱのチョイスは大切ですよ。
みずみずしい良い形のものを選びましょう。

1度に2箇所染められるよう、ハンカチで葉っぱを挟み、それをラップでさらにサンドします。
で、とにかく金槌でひたすらトントン叩く・・・
平たい面で大きく叩くより、角を使って葉の繊維を細かく潰すようにトントントントン。
鮮やかな緑の液がハンカチに染み出してきたらOK!

 

 

こんな感じで終了。

 

 

葉っぱを取り除いて、しばし放置。
完全に乾くのを待ちます。
その後石鹸を泡立て、葉っぱの緑を洗い流します。
そしてまた放置。

 

 

うっすらですが、グリーンだったところが浅めの青色になっています。
ハイ、完成!
なんでこれで色が定着するのか不思議ですよね。

一般的な草木染めは、草木を刻んで煮出して染液を作り、媒染により金属と色素を結合させることによって色を定着させます。
それに対し、蓼藍の中にはインディカンという無色の成分が存在し、それが空気に触れて酸化することにより染料としても使われるインディゴになるとのことです。
どちらにしてもざっくりくくっちゃって化学反応してるのですが、化学に明るい方に是非解説してもらいたいところですね。
こんな適当な説明ですいません。

 

 

ペラペラになったおつとめ後の蓼藍の葉っぱ。
乾燥したら透けて見えるくらい薄くなりました。
匂いを嗅いでみたらなんとなく薬っぽく、かじってみたらちょっと苦かったです。
(やっぱりフレッシュなのものと食べ比べてみないとわかりませんね〜)
生薬としての効能が見直されているという蓼藍、スーパーフードとしてローフードに利用したら面白いかもしれません。
きっと綺麗な青色のケーキなどができるはず。お味は・・・どうかな。
でも植物の持つエネルギーって良くも悪くもパワフルですし、すこぶる健康な時に試してみたいと思います。

 

 

<別件、先週のご報告。>

 

先週お知らせしていた6/18(日)の国際ヨガDAY 関西2017 in 京都の日は終日雨も降らずお天気に恵まれました。
実行委員の皆さんの半年以上に及ぶたゆまぬ努力の成果が見事に花開いた1日、平安神宮の大きな鳥居の前の人の数に圧倒されました。
1,296名の様々な世代の方、国籍の方が一同に会し同時にヨガをするという奇跡的な瞬間に立ち会う素晴らしい経験をさせていただきました。
お越しいただいた皆様、ブースにてお声がけをくださった皆様、ありがとうございました。
こちらのイベントについてはMaayaちゃんがレポしてくれますのでお楽しみに☆

 

 

インタビューにてYin Yangの紹介をせねばならぬ場面で、すべてをヨギックアーツのダンカン・ウォン先生に持って行かれました。
インタビュアーの方の、「いじりたい・・・でもいじらない!」で〆。
ダンカン先生も応援ありがとうございました。

スタッフ日記 10:24 comments(0)

スタッフ挑戦シリーズ☆ 柿渋染レポート

こんにちは。

スタッフのともえです。

 

いつもBlogをご覧くださっている方の中にはお気付きの方もいらっしゃるかと思いますが、シリーズ化しております「スタッフの藍染挑戦日記」や「染めレポ」など…

 

ただいまYin Yang社内ではYin Yangの代名詞「染め」の知識を広げるべく、スタッフ皆がそれぞれ染めのお勉強を始めております。

そして、今回は満を辞して私が初挑戦!

今回のテーマは「柿渋染め」です。

 

 

『柿渋って?』

 

よく解らなくても耳にしたことがあるのではないでしょうか?

布の堅牢性を高め、耐水性・防腐性に優れていることから、昔からよく使用されてきた身近な染料である柿渋。

そうです。字のまま柿の木を染料として使います。

普段口にするあのオレンジ色の甘〜い柿ではなく、青柿を使うのですが天然の柿渋は独特の香りを放つもののようです。「ギンナンのような香り」といえばその香りを想像していただけるのではないでしょうか?今回使用した柿渋液は、無臭の柿渋液でしたのでその独特の香りを体験することはなかったのですが…(ちょっと残念)。

※詳しくはよく解りませんが、一定の温度で長時間煮出すとその独特の臭みが無くなり無臭柿渋液ができるそうです。大雑把な説明で失礼します。

 

そして、

今回制作したのがテーブルセンターと楮葉書。

 

柿渋は、染め上がりが赤みを含んだ渋い茶色になります。経年変化でさらにその色合いがだんだんと濃くなっていくのが特徴です。

ご存知の方には解っていただけるかと思うのですが、どうしても和な雰囲気が否めません。

それはそれで素敵なのですが、私としては折角だから実際に使えるものを作って帰りたい!という気持ちがとても強く…そこが今回一番苦心した点です。

 

では、早速その手順をご紹介…

 

 

『使用する型紙を選ぶ』

 

この段階で、選べる型紙は限られていてその中から選ぶことになります。

草花の型紙が多かったのですが、牡丹・桜 等々やはりそこは和テイスト。

いろはが描かれた仮名模様やアラビアンな型紙もありました。

で、私が選んだのは…

 

 

鱗です!

三角が好きなのと、これだったらなんとかできそうだという期待感から選んでみました。

つまらないと言われても構わない!実益を求めてしまうんです!

お家で絶対使うんだという強い気持ちがすでに出ちゃってます。

 

 

 

『型紙を貼り付け糊置き→乾燥』

 

力加減が難しくなかなか均一に塗れません。

ぶきっちょです。

糊ばかりを大量に消費し、先生に「もう少し薄く伸ばしましょうね」と優しく、あくまで優しく諭される始末…。

で、最終がこの状態。ぱっと見では綺麗に見えますよね?違う?

 

 

糊を置いたところが染まらず、色が抜けた状態に仕上がります。

 

 

 

『豆汁液で地入れ→乾燥』

 

豆汁液を両面から塗ります。豆汁液を塗ることによって発色が良くなります。

 

 

 

『柿渋で染色→乾燥』

 

好みの色になるまで繰り返す

やっと本領発揮!同じ事ずーっと続けるの好きです❤︎ 時間いっぱいまで力の限り刷毛を動かし塗り重ねます。

※薄く優しい色に仕上げたい場合は塗り重ねる必要はありません。

 

 

 

6.7回は塗り重ねたでしょうか?1枚目と2枚目の違い判りますか?

糊の部分がテラテラして少し乾燥によるひび割れが出始めているのも見えます。

 

ここで、はたと気づく。

「はっ!柿渋いっこも使ってない!」

上と下の黒っぽい部分は「インド藍」を使用した藍色。

真ん中の赤茶っぽい所は「弁柄」を使用した赤に染まります。

両方柿渋液に色味を混ぜて作ってある液ですので、柿渋には違いないのですが、柿渋そのままの色を使っておりませんでした。。。

 

完全に忘れてたけど楮葉書があった!

申し訳程度に柿渋でさっとひと刷毛…

これで柿渋本来の色味を見ることもできます。

 

 

 

『固着剤を塗布(30分程度放置)』

 

柿渋が定着しやすくなります。

 

 

 

『水洗い→糊落とし→乾燥→アイロンで仕上げ』

 

いよいよ最終工程。

完成です!

 

 

どうですか?

糊置きが下手すぎて下の方の模様がぼや〜っとしちゃってるし、糊が剥げてしまって模様が綺麗に出ていない所も見受けられます。

だけど、ぱきっと鮮やかには染め上がりました。満足です!

 

そして柿渋本来のお色はこちら…

 

 

優しい色ですね。

素敵です。

 

 

と、終わってみればあっという間。

今回は、型染めでしたので、絞り染めや染め分けをするものに比べれば工程も少なくとても楽な方だと思います。それでも計5時間はかかっているんですけどね。

染めってたくさんの工程があって職人さん達は本当に大変!

身をもって知る良い機会となりました。Baliの職人さんいつもありがとうございます!

よりYin Yangのウェアにも愛着がわき、大切にしようという気持ちが出てきます。

 

ところで…

出来上がったテーブルセンター

テーブルセンターなんていう洒落たものを置くようなお家には残念ながら住んでおりません。

どうしても何かしらに使用したい私は「クッションカバーにしたい」と言ったのですが、こちら朝生平(アサキビラ)というごわごわした硬い生地でできております。他のYin Yangスタッフにそれはやめておけと強く言われてしまいました。どうしましょう…。

一体何にするのが良いと思われますか?何か良い使い道があればぜひお教えください。よろしくお願いいたします。

 

そして、今回私がお世話になった田中直染料店さんではこのような講習会が毎週開催されています。

今回は柿渋染めでしたが、他にもたくさんあります。ご興味のある方は是非一度HPもご覧になってみてくださいね。

店構えもとっても素敵!

 

 

長々とお読みくださった方、お付き合いくださりどうもありがとうございました。

 

 

ともえ

 

スタッフ日記 14:34 comments(0)

型防染を使った風呂敷染めレポ

 

Yin Yangスタッフのマサエです。
防染講座続編、木綿風呂敷で型防染にチャレンジレポートをお伝えいたします。
前回の絹ストール防染と大きく異なるのは型を用いて防染をして染める手法です。

 

<図案構成、型を彫る>

 

型を彫る紙は主に渋紙と洋型紙があります。
渋紙は柿渋を塗った和紙をかさねて燻し硬化させたもので水により伸縮し、洋型紙はプラスチックが原材料で水による伸縮はなし、どちらもカッターなどで柄を掘ります。

 

 

今回はあらかじめのりがついた洋型紙を使います。
のりが付いている側から絵型を描きました。

 

<型を切り出し、紗張りを行う>

 

デザインカッターで切りぬきましたら、チュールの様な網、テトロン紗を洋型紙の上に置いてアイロン接着。細かい部品は下から置いて接着。
これでいわゆる版が出来上がりました。

 

 

<防染用の糊を置く>

 

風呂敷は糊置作業前にトキメキ道具・伸子をして生地に張りをもたせてから、型紙を布の上にをおいて糊置していきます。

 

 

のり乾燥しましたら次の工程へ。

 

<染色を行う>

 

防染した風呂敷をお湯につけ糊を固め、いっきに火にかけている染料に浸し、染め具合を見ながら静かに揺らせます。
染料濃度にもよりますが、5分もすると濃いめに染まります。

 

 

自分好みの色になりましたら引き上げ、水洗い、流水でブラシを使って糊落としを行い、水洗い→乾燥をして完成!

 


 

 

風呂敷バックに変身♪

 

<型染めの種類・捺染と糊置>

 

今回は型染めの手法として糊置をしましたが、型染めと言っても、型をどのように使って染めるかで染め上がりは別物になります。
型を重ねた布に染料を直接刷りこめば出来上がりはネガとポジのように反転します。

一般的に型染めと言うと糊置染めを指すことが多いようですが、型友禅や更紗、銘仙のように捺染を用いた型染めにもポピュラーなものがあります。
この布は糊置?捺染かしら?と考えてみるのも楽しいですよ。

 

<オススメ!加賀城 健先生の個展が開催されます>

 

今回の講座でお世話になりました加賀城先生が大阪にて個展を開催されます。

下記の3会場それぞれ見所、代表作品の展示がありますのでサイトをご覧になり是非、足をお運びください。

加賀城 健 「Physical /Flat」
会期: 2016/6/16(金)-8/6(日)
Webサイト: http://thethree.net/exhibitions/4450

・ 前期 <Physical Side> 6/16(金)〜 7/9(日) @ the three konohana
・ 後期 <Flat Side> 7/15(土)〜 8/6(日) @ the three konohana
・ ART OSAKA 2017 <New Works / Extention> 7/7(金)〜 9(日) @ ホテルグランヴィア大阪6106 号室

スタッフ日記 09:54 comments(0)

防染糊を使ったシルクストール染めレポ

Yin Yangスタッフのマサエです。


この度、化学染料を用いての浸染、型防染とはなんたるやを学ぶ機会を頂きました。
慣れないレポートではありますがお付き合い頂けると幸いです。
防染といえば、ろうけつしか知らなかった私は防染糊に感動!
その他染色で使う道具にトキメキを覚えた1日でした。

 

 

<ベースとなる染色をする>

 

 

 

先ずはシルクストールを図案構成に基づいて縛ったりたたんだりして上から染料をポタポタと落として時間をおきます。
暫くしたら結び目を解いて酢酸の中でゆらゆらさせ色を仮定着させます。

 

 

<型を使って糊を置き、染まらないようにする(防染)>

 

ストールを流水で洗い、ここで初めて、染料がどんな模様を作ったのかが分かります。
思い描いた、イメージ通りの模様になっているのでしょうか…??
なかなか自分の思い描く柄に仕上げるのは難しいですが失敗も色を重ねて成功に変えられるは手染めの醍醐味ではないでしょうか。

 

 

乾かしたら地張りシートというペタペタしたシートにストールに空気、皺が入らないように貼っていきます。
この地張りシートの粘着度も種類があり生地合わせて選びます。
今回は繊細な絹だったので粘着力弱めです。

手間に写っているのが防染糊。
この糊、50度以上の環境で寒天みたいに固まり防染し、冷水で溶解する優れもの。

 

 

そして、絹ストールの素敵な花柄地模様を無視して作業をすすめるすすめる…
糊をのせ過ぎて、乾かない場合はドライヤーで乾かします(反省)

 

 

<仕上げの色で染色する>

 

乾きましたらお湯に30秒ほど浸けて糊を固め、再度染料の中でちゃぷちゃぷ。
水洗いしてブラシで糊を落としたら、色止めの酢酸と柔軟材で仕上げ、出来上がりましたのがこちら。
巻き方によって表情が変わるダークファンタジーストール。お色は鮮やかなレッドにブラックを上染めし鮮やかさを消し深みを出しました。

 

 

<トキメク道具たち>

 

 

乾燥時に使うテントの骨組みみたいな道具、伸子。
布のたるみをとって生地をきんいつに張ります。
竹の棒の両端にステンレス針を埋めたもので生地の耳に針を刺しだけの弾力で生地に張りを持たせます。

 

次回は型防染を使った風呂敷の染めに挑戦いたします。
 

スタッフ日記 17:40 comments(0)

<スタッフの藍染挑戦日記 vol12>草木染めの模様作り・その2

<今週の蓼藍の様子 - とうとう梅雨入り、ぐんぐん伸びています>


こんにちは、ムシです。
近畿圏もいよいよ梅雨入り。
昨日今日と雨が続く京都はしばらく前の暑さが嘘のように肌寒い朝を迎えました。



このところ水やりが頻繁に必要になってきたので蓼藍にとっては願ってもない雨空。
染めの工程でも水をたくさん使いますが、その前に染料となる草木が育つのにも多くの自然の恵みが必要なのですね。

毎日眺めていても飽きないかわいい蓼藍たち、秋に花が咲いて種を取り、また翌年につながっていくのを楽しみに育て上げたいと思います。

 

 

 

<月桂樹をつかって染めてみます>


今回の染めは教室の仲間にもらった月桂樹を使いました。
月桂樹・ローリエはスパイスとしても一般的な植物。
葉っぱ1枚でお鍋いっぱいにエキスが広がるように、染料としてもとても美しい黄色が抽出できるのです。
ヨガをされる方には馴染みのあるアーユルヴェーダや中医学の観点から見てもとても優秀みたい。
アロマテラピーの精油としても一般的ですもんね。
またその道のプロの方にお話を聞いてみたいものです。

フレッシュな状態で使うのと、乾燥したものを煮出すのでは色味が異なるようですので、沢山頂いた残りはドライにして保存したのち試してみます。日々実験♪

 

 

 

 

<草木染めの模様作りその2 - 縫い絞り>




今回行った縫い絞りは染色の中ではメジャーな技法で、縫いあげた糸を引きしぼることで防染します。
柄を付けたいところを一針一針縫い進め、ギュギュッと糸を引っ張り巻きつける地道な作業ですが、ここの丁寧さで柄の美しさが決まる重要な行程です。



調子に乗ってたくさん絞りを入れたらかなり時間がかかりました。
月桂樹の染液に入れてしっかりと色素をまとわせて、丸の真ん中の方だけ鉄媒染してアクセントに。
鉄が少しでもついたところは一瞬で色が変わってしまい、洗っても落ちません。
またこれもプリントではでない独特の風合いとして楽しむことにしましょうか。

 

 

 

<縫い絞りあれこれ>


「世界の絞り染め大全」という書籍があるのですが、そちらを見るとそれはすごい世界各地の縫い絞り技法が!
古代アンデスでは紀元前から盛んであったという記述もあり、その歴史の長さにも驚きです。
日本でも名古屋の有松絞りや京都の京鹿の子、大分県の豊後絞りなど各地で引き継がれている技法があります。
京都には京都絞り工芸館という施設があり、そちらでは絞り染め体験ができるとのこと。
また8月末まで「世界と京都の絞り染め展」が催されているので是非足を運びたいですね。
染色の世界は知れば知るほど面白く、学びたくなります。

 

 

 

<ちょいと宣伝になりますが、、、>

 




Yin Yangでは今年の秋冬コレクションで縫い絞りの技法を使ったワンピースが登場します。
すっぽりと頭からかぶればコーデが完成する楽チン・大人な優秀アイテム♪
大胆な大きめのモチーフを縫い絞りで入れて、草木染めを行っています。



ワンピースのブラック色はKetapang(写真左 / 和名:モモタマナ)、ピンク色はSecang(写真右 / 和名:スオウ)。
やはり採取する時期によって色の幅はありますし、黒でもクリアなグレーから茶色味のあるブラックまで表情豊か。

気になって調べてみると、日本ではモモタマナは沖縄以南や小笠原諸島に自生しており、
またマメ科のジャケツイバラがスオウに近い品種とのこと。
是非採取して染めてみたい・・・と野望が膨らむのでした。
いやはや毎日そんなことばっかり考えてます。



こちら、目に付いて我慢できずにやってみたトウモロコシの皮の縫い絞り染めです。
薄い色味ではありますが、皮から想像するよりはしっかり色づきました。
色あせや色落ちはすぐにしちゃうかもしれませんね。
落ちちゃったらまた次は何で染めようかな。
それもまた草木染めとの付き合い方なのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

スタッフ日記 12:18 comments(0)

<スタッフの藍染挑戦日記 vol11>手仕事から生まれる芸術品・ジャワ更紗のあるところ

 

 

<今週の蓼藍の様子 - 5cmの立派な葉がワッサワッサ増えてます>

 

 

 


こんにちは、ムシです。

今週に入って夏日の続く中、深夜の激しい雨で空気がクリアになり、清涼感のある京都です。

1日の中でも気温の変化が激しく、喉風邪が流行っていて体調を崩す人が多いですね。

かくいう私も「黄砂だ黄砂だ!」と騒いでいたら喉風邪でした。皆様もお気をつけください。






潤沢な雨と気温の高さも手伝って、蓼藍はすくすく成長中。

本葉がで始めた頃は葉の枚数を数えたりもしましたが、もうワッサワッサと重なり合っていて「1、2、3、、、いっぱい!!」状態に。

葉の大きさもずいぶん大きくなり、そろそろ叩き染めを試してもいいのかなと思案中です。

 

 

 

 

 

 

 

 

<ジャワ更紗の展示会へ>

 

 

 


日曜日に左京区の鹿ケ谷山荘で開催されたイシスさんの展示会に伺いました。

イシスさんは御所南にあるジャワ更紗の専門店(完全予約制)。

現在の場所にオープンされてから20周年を迎えられたとのことで、今までの活動を余すところなく表現された素晴らしい催しでした。

鹿ケ谷山荘のロケーションもご覧の通り。

街中の暑さから逃れて一時の清涼感を味わうことができました。(他に冷や汗かきましたが。。。)






オーナー・デザイナーの石田加奈さんも在廊され、直接お話をお伺いすることができました。

スタッフの皆さんも知識が豊富でお話上手。ジャワ更紗への情熱がひしひしと伝わってきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<ジャワ更紗とは>

 

 

 


ジャワ更紗はバティックとも呼ばれ、インドネシア・ジャワ島で受け継がれてきた伝統工芸です。

インドネシアは1万を超える島から成り立つ国で、ジャワ島は5番目に大きな島。

バリ島はその右側に位置しています。

加奈さんはジャワ島西ジャワのチレボンに工房を構えられ、一年のうち数ヶ月をそちらで過ごし、制作指揮をされているそう。

おおよそ1年ほどの歳月をかけ、仕上がってくるジャワ更紗は手書きとは思えないほど緻密な文様で彩られた芸術的な作品です。






ジャワ更紗はキメの細かいコットン生地に金型やチャンチンと呼ばれる蝋を引く道具を使って防染(染まらないようにカバーする作業のこと)を施し、染を行った後に蝋を落として制作されます。

構図を決め下絵を描く人、蝋引きをする人、染めを入れる人、と工程ごとに分業化されているため、各職人さんが最終的にどのような作品に仕上がったのかを知ることがなかったそうです。

イシスさんでは職人さんにフィードバックし、制作意欲を高めるために、仕上がったジャワ更紗を各工程の職人さんに見てもらうことにしているとのことでした。

母国語同士でも完全に意思の疎通をすることが難しい中で、丁寧なコミュニケーションをとることにより

村に伝わる伝統的な文様を現代的に昇華し、工芸から現代芸術の域に高められたその想いの強さにただ感動しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<時代の変化とともに>

 

 

 


時代の変化とともにジャワ更紗も化学染料を使用したものや、デザインだけを踏襲したプリントのものが生産されるようになりました。

ビーチサイドやおみやげ屋さんで手軽に買えるものもあり、伝統の理解への1つの入り口として多くの人が関心を持つきっかけになればいいなと思います。



イシスさんのジャワ更紗は伝統的な天然染料を使って手書きをされているものが多くあり、伝統文化の保存と継承、現代のニーズにあったデザイン性の高さを持ち、1点ものでありながらもただ保管するのではなく着ることができるようワンピースやブラウスを制作されているとのこと。



Yin Yangのバリの草木染めの工場さんは元々が糸染めを行ってソンケットという浮き織りの布を作られています。

2月のリトリートの際に見せていただいたのですが、美しい幾何学模様が織で表現された美しい布でした。

結婚式の衣装などで使われることもある高級なもので、ポンと簡単に買える値段ではありませんが、それもそのはず膨大な時間と手間暇をかけた手仕事によるものですし納得です。

ジャワ更紗もソンケットも色の変化を楽しみながら同じ年月を過ごし、育てていく布として、日常の中に取り入れられたら生活そのものが豊かになりそうです。

Baliラインの草木染めアイテムたちも同じように皆さんのお手元で育っていくことを願っています。






こちらはバリの染工場さんの糸染めの織りストール。

草木染めの糸の美しい色合いが特徴です。





今回のイシスさんのジャワ更紗展示会の写真は来年1月オープン予定のセレクトショップfutanaのSaikoさんから提供いただきました。

こちらもどのような作家さんの素敵なお洋服や小物が揃ってくるのか今から楽しみです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スタッフ日記 18:37 comments(0)

<スタッフの藍染挑戦日記 vol10>草木染めの模様作り・その1

<今週の蓼藍の様子 - 密度、高っ!!>

 

 

 


こんにちは、ムシです。

月火と真夏日になったかと思いきや、水曜日から雨が降り始め、しとしとと穏やかな朝を迎えた京都です。

5月も残すところあと7日ほど。

6月になるとあちらこちらで国際ヨガデーにちなんだイベントが開催されるのが楽しみです。

ちょいと宣伝になりますが、Yin Yangは6/18(日)に開催される国際ヨガDAY 関西2017 in京都YOGA MUDRA京都の2つのイベントに参加させてもらいます。

ぜひ遊びに来てくださいね。







今週の蓼藍は高さもさることながら、横に広がる勢いを感じる成長っぷり。

密度が高くなったせいか、小さな虫が集まってくるようになりました。

これは葉を食べるためではなくて雨風をしのいで身を守るためにいるだけなので共存できそうです。

でも夕方に水やりをするとウワァァっと飛び出してくるのだけはちょっとビビります〜。



ちなみに「蓼食う虫も好きずき」の蓼(タデ)と蓼藍(タデアイ)は同じタデ科イヌタデ属ではあるものの、別の植物とのことです。

蓼にはインディゴの色素は含まれないため、原っぱにはえている蓼では染色できないのです。残念!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<杏と杉で染めたアイテムのご紹介・その1>

 

 

 


前回赤色の染液を作ったのち、染め上がった作品をご紹介します。

こちらは大判の綿麻生地です。

ストールとして使ってもよし、夏場に部屋の間仕切りとして暖簾にも良さそう。

麻のざっくりとした風合い・さらっとした肌触りが嬉しい。







赤色の部分がミョウバン媒染、黒っぽくなっている部分が鉄媒染したところ。

白抜きのところは染めていない部分になります。

複雑そうに見える模様なのですけれど実は意外に簡単です。








ところどころを括り、杉の染液にチャプン!

そのあと一度解いて、また違う箇所をくくって杉の染液に漬けたあと鉄媒染します。

"草木染めは一点一点がオリジナル"の極みのようなこの技法、どんな模様になるかは広げてからのお楽しみ。

鉄がちょこっと飛んでようが、色むらがあろうが可愛い我が子です♪







杉の色見本はこちら。

麻生地はストール同様に染まっていますが、季節柄かシルクはあまり染まっていません。

媒染剤の色の方がわかるくらいで残念。

銅媒染の銅は赤銅ではなくて青銅ですので青みが見て取れますし、鉄はやっぱり黒いですね。それはそれであまり見る機会がないし、面白いかもしれませんね。



杉は冬場の方が赤みも強く出るそうで、シルクにもしっかり染色したところが見たいですし、寒い時期に再チャレンジしたいと思います。

次回は模様作り・その2をご紹介します。

それではまた来週!

 

 

 

 

 

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こちらの染めの風景及び内容は「ののはな草木染アカデミー」さんのインストラクター養成講座にてご指導いただいたものです。

草木染体験の他、ご自身のご都合に合わせて参加できるフリースタイル講座、

より専門性の高い知識と技術を習得するインストラクター養成講座を開講されています。

より多くの方に草木染めの楽しさや特徴を知っていただければ幸いです。

 

<ののはな草木染アカデミー>

四季の草木染 野の花工房

〒610-0302 京都府綴喜郡井手町井手宮ノ本73-5

TEL/FAX 0774-29-3337

http://kyoto-nonohana.jp/

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スタッフ日記 11:46 comments(0)

<スタッフの藍染挑戦日記 vol9>新たな色のバリエーションへ

 

 

 

<今週の蓼藍の様子 - >

 

こんにちは、ムシです。

 

 

快晴の京都はそぞろ歩きをする人で溢れています。

 

 

Yin Yang事務所のお隣にあるスマート珈琲さんは連日盛況で外まで列が並んでいます。

 

 

給仕してくれるウェイトレスさんのレトロな佇まいがどこか懐かしい素敵なお店で長居したくなるのもうなずけます。

 

 

本日の蓼藍は先週から比べて5cm近く伸びました。

 

 

先日の雨で茎が折れないかヒヤヒヤしましたけれど、どれも枯れることなく成長しています。

 

 

植物の柔軟性・適応力ってすごいですね!

 

 

 

 

 

 

 

<染材の紹介-杏と杉>

 

 

さてさて、今回の草木染めは先週お知らせした通り杏と杉をお届けします。

 

 

杏(左)と杉(右)をまずお見せしますとこんな葉っぱです。

 

 

バラ科の杏はオレンジ色の実のイメージはあっても(お酒の瓶に描いてるからかな)、枝葉がどんなものか見る機会ってあまりありませんよね。

 

 

軸が紫がかって綺麗なゼージグリーンの葉がたくさん茂っています。

 

 

実家にある杏は甘くなかったので調べてみると、果実を食すタイプは欧州で品種改良されたものとのこと。アジアの品種は酸味が強い→アルコールに漬けるには適合する、、、のかな。

 

 

話がずれましたね、すいません。

 

 

 

 

 

ヒノキ科の杉も葉っぱよりも花粉がブワーっと広がっているあのイメージが強いですよね。

 

 

針葉樹ですのでチクチクしています。

 

 

日本では古来より杉皮葺と言われる樹皮を薄く剥がしたものが神社や茶室の屋根に施されるなど、防水と調湿作用に優れた建材として利用されてきました。

 

 

また樹皮を利用した染めが行われていたそうです。防虫効果を持ち、さらに綺麗な色が出るとなると二度美味しいですよね〜。

 

 

色の出方としてはもしかすると樹皮が一番良いのかもしれませんが、剪定された小枝でも十分に染まります。

 

 

 

 

 

 

 

<今回は黄色じゃないぞ!>

 

 

 

 

 

ではいざ色の抽出をば。

 

 

いつものようにお鍋でグツグツ煮ること1時間。。。

 

 

見た感じ、またも黄色の予感、玉ねぎの皮・月桂樹に次ぐ黄色バリエーションに広がりか!?

 

 

と、思わせておいて〜、ここでアルカリ剤を少しだけ加えます。

 

 

こちらが杏の染液の色の変化。

 

 

季節柄か、あまり赤みが強くなかったとのことですが、変化は十分に見て取れます。

 

 

こちらが杉の染液の色の変化。

 

 

もともとの色は薄い黄色です。

 

 

どちらの染液もアルカリ剤を入れてから、勢いよくバケツで鍋を入れかる作業を繰り返して酸化を促します。 すると見事な赤色の染液が出来上がりました。

 

 

草木染めでは媒染剤の他にこのような助剤を用いて色の変化を促すものもあります。

 

 

アルカリとは逆の酸性にすることで発色させるものも。

 

 

前回のお話に出てきた大島紬に利用される車輪梅(シャリンバイ)や、同じバラ科の枇杷(今が旬で美味しいですよね)もアルカリに反応させると赤みが強く出るとのこと。

 

 

是非試してみたい染材です。

 

 

 

 

 

次回は染め模様の出し方についてのお話となります。

 

 

それではまた来週!素敵な週末をお過ごしください。

 

 

 

 

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こちらの染めの風景及び内容は「ののはな草木染アカデミー」さんのインストラクター養成講座にてご指導いただいたものです。

草木染体験の他、ご自身のご都合に合わせて参加できるフリースタイル講座、

より専門性の高い知識と技術を習得するインストラクター養成講座を開講されています。

より多くの方に草木染めの楽しさや特徴を知っていただければ幸いです。

 

<ののはな草木染アカデミー>

四季の草木染 野の花工房

〒610-0302 京都府綴喜郡井手町井手宮ノ本73-5

TEL/FAX 0774-29-3337

http://kyoto-nonohana.jp/

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スタッフ日記 10:33 comments(0)

<スタッフの藍染挑戦日記 vol8>ここまでの草木染めの色まとめ

<今週の蓼藍の様子 - もりもり!見違えるほどの成長>

 


こんにちは、ムシです。

ゴールデンウィークが開けて気がつけばもう金曜日。

流れについていけてない感満載の1週間でしたがみなさまいかがお過ごしでしたでしょうか。

蓼藍は何度か雨の日があったおかげで、見違えるほどの成長を遂げました!



双葉から本葉が出て、その後がなかなか大きくならないなと思っていましたけれど、これからが蓼藍の本格的な成長期に入ります。

5月から7月にかけてがとにかく成長著しい時期とのことなので、途中で間引きをして生葉の叩き染めなどをお伝えできる予定です。

布と木槌と用意しなきゃ!・・・普通のご家庭に木槌ってあるんですかねえ

 

 

 

 

<草木染めの色の系統>

 


さて今回は草木染めの色についてまとめておきます。

前回まで玉ねぎの皮、月桂樹とそれぞれのミョウバン媒染、鉄媒染をお伝えしました。

さらに銅媒染の色を加えた色見本とを載せておきます。





このように同じ媒染剤・同じ黄色の色素だとしても、素材によって色の出方も違います。

今回の染めではミョウバンで先媒染したものに、再度染め液に浸したあと鉄または銅を後媒染しています。

ミョウバンと鉄の差は歴然としていますが、ミョウバンと銅を比べると微妙なところ。

特に月桂樹に至ってはあまり反応が見られません。

ちなみに銅の媒染液自体が薄い水色をしているので、その銅の色がついたまんまに見えますね。

今後銅媒染で美しく発色する植物を見つけるのも楽しみにしたいと思います。


なおだいたいどの色素でも鉄にはよく反応するそうです。

ただやはり酸化した鉄を濃度をあげて使うことにより、色味は深く濃くより黒っぽくなりますが、その分繊維はどうしても劣化してしまいます。

そのため染色と薄い鉄媒染を繰り返してより深い色味を求めることになります。

色素の量と結合させる金属の量のバランスがミソというところなのでしょうね。

(とはいえ季節により植物の中の色素の量も変化しますし、煮出した後の出色によってどれくらいの媒染濃度にするのかはやはり経験を積んだ職人レベルの技ですが。)



1300年続いているという奄美大島の大島紬(泥大島)はバラ科の車輪梅(シャリンバイ)を染料に使い、泥で媒染します。

その泥には多くの鉄分を含んでおり、染料に含まれるタンニン酸色素と結合させることで着色されます。

泥で媒染をする方法は世界でも奄美大島でしか行われないそうで、染色と媒染を何十回と繰り返すことで美しい黒色が出るそう。

伝統工芸というとなんとなく敷居が高いイメージを持ちがちですが、それが生み出されるルーツを知ると俄然興味がでてきますね。



来週からは違った種類の素材についてご紹介します。

ひとまず素材だけチラ見せ。





上がバラ科の植物である杏、下が花粉症の方が大変な思いをする杉です。

さてどんな色がでるのかお楽しみに〜!

 

 

 

 

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スタッフ日記 12:45 comments(0)

<スタッフの藍染挑戦日記 vol7>草木染めの色と媒染の関係って?

<今週の蓼藍の様子 - ゴールデンウィークはおやすみ中(ビジュアルの変化ナシ)>

 

 

こんにちは、ムシです。


世の中はゴールデンウィークで京都はどこもかしこも混雑しています。

 

こういう時はおとなしく家の掃除などして過ごしつつ、家の周囲をうろうろしてキバナコスモスの種をまく場所を探すことにしましょう。

 

蓼藍はあんまり変化ナシですので今週はおやすみ。ゆっくり成長を待つ事に。

 

先週追加でプランターに直に蒔いた蓼藍も芽吹いてきており材料の増産に励んています。

 

 

さて話は戻り、キバナコスモスも染めの材料として使うことができる花。

 

綺麗に咲いたらゆっくり鑑賞する間もなくお花を摘んじゃいますけれど、ともかく種を蒔かねば始まりません。

 

 

蓼藍に引き続き、栽培ミッションスタートです!!

 

こうやって宣言しないとものぐさな私は実行しないのであえて追い込んでいるだけなのですけどね。

 

盛夏に蓼藍をせっせと収穫し、秋になったらキバナコスモスの花を収穫し、原っぱに行ったらカルカヤを刈りとる、、もはやなんの植物を見ても花の美しさを愛でるより「何色に染まるのか」目線でしか見られなくなってきました。

 

花から染液をとるもの、枝葉からとるもの、根からとるものなど植物によって様々。

 

例えば桜の場合は花ではなく、花が咲く前の枝から染液を作ると綺麗なピンクになるそうです。

 

花が咲くということは植物にとってはすごいエネルギーの消費ですし、その直前が成分的には一番の旬になるのかなんて、やっぱり見頃の花よりも団子な感覚になってしまいます。

 

<後媒染による色の変化>

 

先週基本的な染めが完了し、玉ねぎの皮のイエローストールは仕上がりました。

 

これとは別に下地処理と先媒染を施した麻生地2種類を染めていきます。

 

 

やっぱりまあ、タライ画像になっちゃいますね。

 

こちらは月桂樹の枝葉を煮出した明るい黄色の染液にて染色します。

 

ざっくりとした麻生地に綺麗に色素が入っていきます。

 

何度見ても水の中に溶けていた色素が生地に吸着していく様子は不思議ですね。

 

さて次に行うのが後媒染処理です。今回は媒染剤に鉄を使います。

 

お湯の中に木酢鉄の媒染剤を少量溶かし、染め上げた麻生地を入れてよく撹拌します。

 

 

 

上段写真の右側が媒染液に入れた直後、左側がしばらく経ってからの色合いです。

 

鉄媒染では黒っぽく色素が変化し黄色かったものがグレーになっていきました。

 

途中まではグリーンがかった色味が、ある瞬間にグレーに変わっていくのが面白く、また黒かったお湯の色が布についている色素に吸い寄せられて澄んでいく様子に目が離せません。

 

まさに化学反応!という感じです。

 

下段写真のように、媒染の度合いによってもグレーのトーンが様々で、またこれが見る人の目によって映る色が異なるかと思うと興味は増すばかりです。

(下段左下隅っこの黄色が鉄媒染をする前の色です。)

 

 

もう1種類の麻生地は2色の染分けをしました。

 

右側が月桂樹、左側が玉ねぎの皮の染液を使ったものにそれぞれ半分を鉄媒染しています。

 

同じ媒染でも植物によって色の出方が違いますし、顕著に反応するもの、あまり変わらないものなどいろいろですが、概ね濃い色目を求める時には鉄媒染が向いていそうです。

 

また、同じ媒染剤を使っても先媒染と後媒染では違う色の発色となります。

 

冒頭に戻りますが、もはや何の植物を見ても(はては木についた苔を見ても)何色になるのかばかり考えてしまいますね。

 

媒染に使う金属との組み合わせも考え始めたら、天然の色の奥深さに改めて無限の可能性を感じます。

 

 

なお草木染めに使う媒染溶液(金属を溶かした水)は溶け込んでいる金属はほとんどが色素と結合して生地に移っています。

 

家庭で少し染める程度であれば使用済みの液を排水に流しても問題ないそう。

 

バリではもともと自然由来の金属成分で媒染を行っていますが大量の染めを行いますので、独自の浄化システムを採用し環境に影響が出ないように配慮されています。

 

浄化処理を行った水は美しいビオトープを育んでいます。

 

 

 

 

 

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