<スタッフの藍染挑戦日記 vol43>冬の手仕事。
こんにちは、ムシです。
1月も2週目の終わりともなるとさすがにお正月気分も収まり、むしろ1月が半分終わろうとしている!という妙に落ち着かない気持ちになりますねえ。
12月同様に気がついたら過ぎ去っている、そんな月でしょうか。
庭の杉苔にも毎日霜が降りて朝日を浴びてキラキラと光っています。
毎日凍結→解凍を繰り返しているのに緑を保てる不思議な植物。
どうも乾燥しなければ寒さでは枯れないらしいです。お肌も乾燥しないように潤い補給が必要ですね。
冷蔵庫で年越してしまったリンゴを見てマサエねーさんが「同い年やわ」的なことを言うので寒さ+乾燥の恐ろしさが益々リアルに感じるYin Yang京都町家オフィスなのでした。
<冬の手仕事>
さて蓼藍栽培のないこの季節、最近何をやっていたかというとがっつり手仕事の刺繍です。
草木染めで染めたリネン生地に、草木染めで染めた糸を使ってステッチをしていきます。
何せやり慣れないことを始めたもので遅々として進まない。
上の写真のところまででゆうに3時間かかり、お腹はお茶でタプタプに。
この地道〜な作業を楽しめるまでには遥か長い道のりが必要そうです。
<救世主、みゆき師匠登場!>
そもそもですね、各種ステッチ自体の知識がないのが問題ですから、初歩がなってないとどうにも成長が見込めない。
図案を使わせてもらった樋口愉美子さんの本にかいてある説明が読み取れない残念な状態です。
そんな折に、一つ前にインスタに載せていた刺繍の写真を見て(みかねて?)、みゆき師匠からステッチ指導のありがたいご連絡が!
玉留めのような丸い粒々を作るフレンチナッツステッチ、ループした糸で面を埋めていくチェーンステッチ、直線や曲線を引いていくアウトラインステッチなど、それぞれの押さえるべきポイントを的確に教えてくれます。
みゆき師匠の鮮やかな手さばきにほれぼれ。
お年賀にと持ってきてくれたこの刺繍入りのポーチの完成度!
チェーンステッチで美しいラインが描かれ、花や実の部分には大きさが揃ったフレンチナッツステッチが並んでいます。
中にはもちろん裏地がしっかりとつけてあり、ファスナーにはこれまた手作りのタッセルが。
ああ〜、見ているだけで癒される。。。しみじみ味わい深い手仕事の良さですね。
実はYin Yangの商品の中にはみゆき師匠の作品もあるのですよ。
こちらのリボンマットストラップはリネン100%の2mの一枚布で、周囲をロックミシン仕上げになっています。
この細いロックミシンのステッチは途中で手を止めると美しく仕上がらないので、繊細かつ大胆な技術のいる作業です。
やっぱり作り手の顔が見えるモノって温かみがあって愛着がわきますよね。
身の回りに少しずつこういうものが集まってきたら、単なる消費ではなく、暮らしそのものが豊かに感じられるのではないかなと思います。
さてさて、では刺繍の続きに取り掛かりましょうか。
それではまた。