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<スタッフの藍染挑戦日記 vol51>アルスシムラ卒業制作展に伺いました。

 

 

こんにちは、ムシです。
春らしい暖かな日があるかと思えば、土砂降りの日があったりとめまぐるしく変わる今日この頃。
日々の繰り返しと時間の流れの中でたゆたうことなく変化していく様はふと立ち止まってみると改めて不思議ですね。
 
今回は先ごろお邪魔したアルスシムラ本科生による2017年度卒業制作展-響きあう色たち-にお邪魔した際のお話です。
アルスシムラは染織家である志村ふくみさんと、同じく染織家である娘の志村洋子さんが京都に設立された草木染めの染色と織りの教育を行うところで、天然染料で染めた絹糸を機で織り、着物を一から作り上げる、緻密な作業の連続から成り立つものづくりの場です。
インドネシアでもイカットという絣織(かすりおり)の文化があり、それと重なる部分があり興味深く拝見させてもらいました。

 

 

<平賀さんとの出会い。>

 

 

この卒業制作展をご案内いただいた平賀さん。
平賀さんとの出会いは私がお世話になった、京都府綴喜郡・井出町の「ののはな草木染アカデミー」さんのインストラクター養成講座の同期となったのがきっかけです。
約9ヶ月の間、月に1度お話をする中ではありますが、その穏やかな人柄の中に垣間見える芯のある生き方がとても素敵な女性でした。
(他にも男女問わず興味をそそる人が多かったので、それはまた追い追い^^)
教育の現場におられた平賀さんがその職を辞して京都に移り住んでこられたのが2016年のこと。
アルスシムラの本科生として指導する側から学ぶ場へと飛び込まれたそうです。
本科2年目に入ってしばらくして、先の講座にも参加されることに、つまりこの1年は平日はアルスシムラ本科生として、また月に1度の土日はののはな草木染アカデミーの生徒としてどっぷりと草木染めの世界に浸ってらっしゃったわけです。
毎月お会いする度に手指の色が藍色に染まっていたりして、ご本人が草木染めそのものという印象でした。
 
前回のMaayaちゃんのお話でもそうですけども、ここだ!と思うところで思い切ってその世界へ飛び込んでいけるのは勇気・行動力・決断力が必要で、何よりもそれが自分にとって必要だと思える自分の判断に対する自信だと思うのです。
平賀さんの場合、自分の志た教育と言う場を離れて、新たな学びをするわけですから、相当の決断をされたことでしょう。
まあ人生は1度きりですからね、思い立ったが吉日、ずるずると先延ばしにするよりはタイミングの合うときに踏み切った方が面白い♪
それに教える側から学ぶ側と言うように逆の目線から見てみるって、元の場所に戻ったとしてもすごく有益な経験なのかもしれません。

 

 

<アルスシムラで学ぶこと。>

 

 

さて、アルスシムラさんについて公式サイトからざっくり読み取らせていただきますと以下のようなところとのことです。
1年目は裂(きれ)を織る工程からスタートして染色の基礎を学んだのち、帯や着物と複雑な工程を履修します。
また2年目にはデザインから自分でおこした着物を1年目に学んだ基礎とともに応用的な技法を用いて制作してきます。
1枚の布が出来上がるまでの工程として、ごくごく簡単にいうと以下のようになります。(相当端折っています。)

1) デザインの検討
2) 経糸(たていと)の染め
3) 緯糸(よこいと)の染め
4) 経糸を織機にセットする
5) 緯糸を管に巻き取りシャトルにセットする
6) 織り作業

糸の染めの工程では色が入らない部分を糸で縛って防染する絣(かすり)くくりを行うそうですが、最初のデザインを糸に落とし込み、忠実に再現することになるため、少しでもズレると着物に仕立てた時に美しく仕上がらないことに。
着物の反物の幅(約38cm)で織機にセットされる経糸の数は1,000本を超えており、長さは着物を仕立てる一反分の13mほどに織り上がることを考えると、如何に精密で根気のいる作業か計り知れません。
シャトルに巻いた緯糸を経糸に通す回数も何万回ということですから、いやはや。
平賀さんに以前お伺いしたお話ではエンジュなどは1つ1つ蕾を収穫して煮出して染めらるとのことなので、全ての工程に一切の妥協なく制作されていることがよく分かります。
今回お邪魔した卒業制作展はその本科の1年または2年のカリキュラムを終えられる方の日頃の作品に対する向きあい方の1つの結果を拝見する展示なのです。
 
>> アルスシムラ
https://shimuranoiro.com/ars/
〒616-8427 京都府京都市右京区嵯峨二尊院門前善光寺山町5-1
電話075-761-9511(要事前連絡)

 

 

<作品に込められた思い。>

 

卒業制作展では”響きあう色たち”という副題の通り、藍や紫根、刈安、蘇芳、茜など様々な植物の色が用いられていました。
華やかな色、穏やかな色、涼やかな色、どれも独特の味わいを持つものながら、違和感なくそこに存在し、お互いを引き立てあうのは草木染めならではでしょうか。

 

 

(c)平賀徳美 *ご本人の撮影されたお写真をお借りして掲載しております*

平賀さんの作品は「祈り」というタイトルが付けられ、祈りの先にある光を満月のような丸い柄で表されていました。
2年の歳月の中で家族や仲間・繋がる人や物事への感謝の気持ちとこれから先に進んで行く無限の可能性を感じさせる凜とした美しい織物は、平賀さんの人柄そのもの。
藍、臭木、玉葱と3つの染料で過不足なく染められていて潔い!
ちなみに左隅に少し写っている帯も平賀さんの作品「蛍夜」です。
こちらは紫根、白樫、梔子(くちなし)を使われています。
このお着物と帯で卒業式に列席されるとのことなので、なんだか見ているだけで勝手にウルウルしてきます。
もちろんご本人にとってはそれ以上の思いがあるわけですから感動もひとしおでしょう。

改めてモノを創り出す人の手の繊細さとその思いを考える機会をいただけたこと、またおそらく平賀さんを通じてでなければ見えなかったアルスシムラさんのコンセプトや次の世代に向けた技の継承など、垣間見える範囲だけでもとても参考になることばかりでした。
さて、この学びをYin Yangにどう活かしましょうか。

 

 

<余談ですが修了制作といえば。>

 

 

ののはな草木染アカデミーさんの方でも草木染教室の作品展が開催されます。
平賀さんや私の学んだ草木染インストラクター養成講座では修了制作のバッグの展示があり、また教室に通っておられる方たちの作品の販売も行われます。
平成の名水百選・井手の玉川沿いに続く桜並木がライトアップされる井出町さくらまつりの開催期間中ですので、桜見物がてら覗いていただければ嬉しいです。
 
>> ののはな草木染アカデミー
草木染教室作品展 2018年04月01日〜04月07日(最終日12:00迄)
〒610-0302 京都府綴喜郡井手町井手宮ノ本73-5
TEL/FAX 0774-29-3337
http://kyoto-nonohana.jp/
 

スタッフ日記 12:46 comments(2)
COMMENT
ムシさん、こんにちは。
本人以上に想いを汲み取って、ブログにアップしてくださりありがとうございます。
染織の事も着物の事も何も知らないまま、飛び込んだ世界ですが、素晴らしい場所でした。染め織りを学ぶ中で、のの花アカデミー、ムシさんとの出会いに繋がっていきました。のの花アカデミーでの学びもまた、草木染めの奥深さを知ることができました。ここ京都での出会いに感謝しています。四月から、また新しいスタートをしますが、ムシさんともずっと繋がっていたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
| 平賀徳美 | 2018/03/11 9:58 AM |
こんにちは!ムシです。
平賀さん、コメントありがとうございます。
私にとっても平賀さんやののはな草木染アカデミーの皆さんとの出会いはなとても大きな意味を持つものだと思っています。
特に平賀さんの活動は伝統の継承とともに新しい要素がミックスされていてとても興味ぶかいです。
今後ともどうぞよろしくお願いします!
| ムシ。 | 2018/03/24 7:38 AM |









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